イカメタルの誘い方がハマった時は爆釣の予感!
イカメタルの誘いは船がポイントについてスッテを投入した時から既に始まっています。イカは落ちていくスッテに反応するので落としている時つまりフォール中に抱いてくることがあります。こんな時はイカの活性が高い事が予想され、ここからが誘いのパターンの選択肢をどうするのか?ボトムを狙うのかフォールで抱いてきたタナを集中的に掛ける誘いで誘ってみるのかを判断していきます。逆にボトムでスローに誘ってアタリが集中している時はボトムに徹してスローな誘いでスッテのカラーチェンジを繰り返し釣っていくのかタナを上げていくのかなどを判断していきます。いずれにせよアングラー自身がその日の誘いのパターンを見つけ出すことができればそのパターンがハマった時に誰よりも釣れることは間違いありません。決して誘いが単調になる事なくバリエーション豊かな誘い方を実践することがイカメタルで好釣果をあげるコツです。
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イカメタルの誘い方にはコツがあります!
僕がイカメタルを始めたころはいつも誘い方に迷いが生じていました。そんなある日、釣友と並んでイカメタルをする機会があり僕は誘いのバリエーションもあまり深く考えず乗せの誘い、つまりスッテを動かさずじっと待つ釣りをしていました。そんな時隣にいた釣友は僕とほぼ同じタックルを使っているにもかかわらずスッテを激しくジャークさせてタナをどんどん変えて僕とは真逆の誘いをしていて正直僕ははあんなにスッテを動かしても釣れるわけないじゃん、イカはじっと待つほうが釣れるのにって思っていました。しかし僕の意に反しどんどんイカを掛け合わせていきみるみるうちに釣友の生簀は満杯になり圧倒的な差をつけられることになったのです。この時からイカメタルの誘い方にはコツがありその時の状況によって誘い方を変えることが好釣果につながると考え始め、これを実践することによりたくさんのイカを釣ることができるようになりました。イカは基本フィッシュイーターなので動き回るベイトを追いかけ時には弱ったベイトを捕食しながら生息しています。そんなイカの状況を見極め誘いのバリエーションを変える事がコツなのです。
それでは実体験を基にしたイカメタルの誘い方のコツについて順を追ってご紹介しましょう。
イカメタルの誘い方のパターン
イカメタルの基本的な誘い方
イカメタルの誘い方は大きく分けると乗せる誘いと掛ける誘いがあります。どちらにも共通する基本的な誘い方は以下のようになります。
- ワンピッチジャークからのテンションフォール
- ワンピッチジャークからのフリーフォール
- 上記フォールからのロングステイ
- ロングステイからのシェイク
- キャストしてからのカーブフォール
目まぐるしく変わる誘い方
イカメタルはその日のポイント、時間、潮などの状況をいち早く察知し、状況に応じて誘い方のパターンを変える事がコツです。例えば日が沈む前の明るい時間はボトムでロングステイ、集魚灯が灯されて間もない時は中層で激しくジャーク、イカが浮いてきたら上層でテンションフォールさせる等パターンを変えイカにアピールすることがコツです。またイカのアタリによってスローな乗せるパターンの誘いが有効なのかクイックに掛けるパターンの誘いが有効なのかを見極めると更に好釣果につながります。例えばヒットしたイカが触腕掛かりの場合は低活性でスローなパターン、逆にスッテを落とし込んでいる最中、つまりフォールでイカがガッツリとスッテを抱いてくるような時は高活性でクイックなパターンだと推測されます。
乗せるイカメタルのタックルと誘い方のコツ
乗せるイカメタルのタックル
乗せるイカメタルのタックルは胴調子のベリー(竿の中央部)から曲がる柔らかいロッドを使用します。リールはカウンター付きのベイトリールを使用し、ラインは出来るだけ細くするのがポイントです。ラインを細くするのはロッドが柔らかい分アタリがあっても手元に伝わるまでタイムラグが生じ、その結果、合わせた時にはイカがスッテを離してしまい掛かりません。この現象は水深が深くなればなるほど顕著に起こります。これを防ぐために細いラインを使うことにより潮の抵抗を防ぎ感度を上げアタリがあった瞬間に掛け合わせ、ロッドの柔らかさをカバーするのです。
- 胴調子の柔らかいロッド
- カウンター付きベイトリール
- 細いライン(PE0.4号推奨)
乗せるイカメタルの誘い方のコツ
乗せるイカメタルの誘い方は共通の誘い方からのロングステイが有効です。ワンピッチジャークも激しくせずに軽く2~3回を目安に行い、最後のジャークでロッドを斜め60~70度まで上げたところからテンションフォールやフリーフォールに移行しティップ(竿先)が目線に来たところでステイに入りスッテを止めます。ここからがロングステイです。スッテを安定させ、じっと動かさないようにします。スッテは動いていないように感じますが、海流でわずかに動き、この動きにイカが反応を示します。ロングステイは何秒?とよく質問されますがこれも状況によります。タナが安定し、例えば水深30mで安定してアタリがある時などはアタリが出るまで待ちます。状況が厳しくアタリがなかなか出ない場合は30秒~長くて1分程度待ち再び軽くワンピッチジャークかフリーフォールでタナを変えます。
- ワンピッチジャークは軽く2~3回
- 最後のジャークでロッドを60~70度まで上げフォールからティップが目線に来たところでロングステイ
- スッテを安定させアタリが出なければタナを変える
掛けるイカメタルのタックルと誘い方のコツ
掛けるイカメタルのタックル
掛けるイカメタルのタックルはスッテをキビキビと動かせるベリーが硬めでティップの柔らかい先調子のロッドを使用します。リールはカウンター付きのリールかスピニングリールでも可能です。(スピニングリールを使う場合は水深が把握できる色分けしたラインを使用)スッテはキビキビと動きダートアクションがつけいやすいものを使用すると良いでしょう。ラインの太さは細いに越したことはありませんが激しいジャークを行うためやや太めのラインを使用します。この誘いは比較的浅いタナを狙うことが多いので感度的には問題ありません。
- ベリーは硬くティップの柔らかい先調子のロッド
- カウンター付きベイトリールorスピニングリール(色分けしたライン必須)
- ラインはやや太め(0.6号推奨)
- スッテはアクションのつけやすいスッテ
掛けるイカメタルの誘い方のコツ
掛けるイカメタルは共通の誘いのワンピッチジャークを激しく時には4~8回行った後にテンションフォールやフリーフォールで落とし込みショートステイさせます。アタリが出ない場合はシェイク(ロッドティップを小刻みに上下)して再びショートステイさせてアタリを待ちイカが触ったら間髪入れずにフッキングに持ち込みます。アタリはテンションフォールの最中に出ることが多いので常にフッキングができる体制にしておくことが大切です。アタリが出ない時は再びワンピッチジャークから初めてどんどんタナを変えていきます。
- 激しいワンピッチジャークからのフォール
- テンションフォール中にアタリが多発
- ショートステイでアタリが出ない場合は再びワンピッチジャークでタナを変える
イカメタルで乗らない時、掛からない時の誘い方のコツ
イカメタルで乗らない時にやるべき誘い方のコツ
イカからのアタリがない時、アタリがあっても乗らない時は誘い方が合ってっていない可能性があります。例えば狙う水深が50mよりも深い時はいくら掛けのクイックな誘いをしてもスッテが動いていない、若しくはアクションになっていない可能性があります。このような場合はスッテを海流で動きやすいスッテに変え乗せの誘い方をしてみると良いでしょう。また逆に水深が浅くスッテが跳ね上がるように動いてしまう時は無理に乗せの誘いをせずに小刻みな掛けの誘いでリアクションでイカに抱かせる誘いをしてみると良いでしょう。キャストからのカーブフォールもありです。
- 水深50m以深では乗せる誘いに徹する
- 水深が浅くスッテが安定しない時は掛ける誘いによるリアクションバイトで抱かせる
- キャストからのカーブフォールも有効
イカメタルで掛からない時にやるべきことともう一つの誘い方
様々な誘いをかけてもイカの反応が悪い時や急にアタリが止まった時は焦らす状況を見極めることが大切です。乗せる誘いで釣れていた時に急にアタリがなくなった時やその逆の時は素早くタックルを変えて違う誘いをやってみてください。釣れ続けていたからと同じパターンの誘いをやり続けることは状況を更に厳しくしてしまいます。またスッテのカラーを頻繁に変え、イカに新鮮なスッテを見せてアピールする事を意識してください。例えばオバマリグ(2段仕掛けで上に浮きスッテ、下に鉛スッテを付けた仕掛け)の場合、上のスッテに2回以上ヒットする時は下の鉛スッテのカラーを見切られていると判断し、下のスッテをカラーチェンジします。下のスッテに2回以上ヒットする時はその逆で上の浮きスッテをカラーチェンジします。また同船者が釣れているときに自分だけ釣れない時はタナが合っていないと判断し、素早くアタリタナを聞くなり探るなりしてタナを変えてみて下さい。そして同船者がヒットした時は一度仕掛けを巻き上げて落としなおす事を意識してください。巻き上げてイカの視界からスッテを一瞬消しイカが戸惑っているところへスッテを落としなおし再度イカかにアピールさせるのです。そうすることにより焦ったイカはスッテを見つけると同時にドーンとイカパンチ(アタリ)を繰り出すので間髪入れずフッキングに持ち込みます。後で述べる「巻き落とし」と呼ばれるもうひとつの誘いです。
- アタリがなくなってきたら誘い方を変えてみる
- スッテのカラーチェンジを頻繁に行いイカにアピール
- 自分だけ釣れない時はタナが合っていない
- もう一つの誘い「巻き落とし」を意識する
次世代イカメタル、メタルティップランの誘い方と爆釣体験
進化系イカメタル、メタルティップラン!乗せるから掛けるへ!
近年のイカメタルは乗せる誘い方と掛ける誘い方の二極化が進んできています。また最近では乗せるスローな誘いからアップテンポでクイックな掛ける誘いが流行の兆しを見せています。乗せるイカメタルの場合、柔らかいロッドを使用するためイカがスッテをガッツリと抱かないと掛からない傾向にあります。つまりイカのファーストタッチでは掛からず何回も空合わせを繰り返した後イカがようやくガッツリと抱いた時に掛かる、いや掛かっているのであってフッキングした時には向こう合わせで掛かっているのです。掛けたつもりが掛かっている。掛けたつもりでも乗っている。これは水深が深くなればなるほど顕著に表れる現象です。このことに気付いた時、僕はスッテをもっとキビキビと動かしてイカのファーストタッチで掛けたい、スローで待つよりも積極的にイカを掛けるイカメタルがしたいとずっと思っていました。
メタルティップランの全貌と爆釣体験
そんな時に満を持してリリースされたのが「メタルティップラン」という次世代イカメタルです。「メタルティップラン」は三重県の釣りブランド「オーパデザイン」通称クレイジーオーシャンが一昨年前からテストを繰り返し開発されたイカメタルの全く新しい釣法になります。「乗せる」から「掛ける」をコンセプトに関東のマルイカ釣法理論を取り入れ「ぶっこみ」「巻き落とし」「抱かせる間(ま)」でイカにアピールし、専用のショートロッドでアップテンポでクイックにスッテを操作し、イカにスッテを見せて、追わせて、止めた瞬間に間髪入れずフッキングしてイカを掛けていく釣りになります。誘い方は簡単でティップランのようにワンピッチジャークからピタっと止める誘い、止めてもアタリが出なかったらシェイクして再びピタっと止める誘いでいずれもピタっと止めた瞬間にアタリが出ます。
僕が最初にメタルティップランの専用ロッド「オーシャンスピア」を手に取りイカメタルに出向いたのは5月でまだシーズン初期のムギイカ(スルメイカの若イカ)が釣れている頃でした。ムギイカの場合水深が深くこの日は水深178mラインをパラシュートアンカーを使った流し釣りで水深100mからワンピッチジャークを繰り返し向こう合わせで掛けていく釣りを実践していました。そんな時、試しに水深100mでスッテをシェイクさせピタっと止めると明確なアタリが出て間髪入れすにフッキングするとヒットしたのはなんとケンサキイカでした。水深100mでもシェイクが効いている事に驚きを隠せずその後も同パターンでヒット!徐々にタナが浮いてくるとメタルティップランの独断場となり同船者が数杯しか釣れない中ケンサキイカを20杯以上釣りあげ船長も驚きの好釣果をたたき出したのです。その後も福井県の小浜や越前で何度も竿頭(船中トップ)の好釣果でイカを釣り上げる事が出来たのです。
TSURINEWS 執筆記事↓↓↓
流行中の新釣法『メタルティップラン』を実釣検証 船長驚きの釣果に
参考記事↓↓↓
メタルティップランの全て「メタルティップラン徹底解説」オーシャンスピアで爆釣!タックルや仕掛け、釣り方、誘い方のテクニックはイカに!
初心者の皆さんへ!ズバリ!イカメタルの魅力とは
最後にイカメタルの魅力について触れておきましょう。
ケンサキイカなどのツツイカ類を釣る方法として今までは電動リールを使い何本ものスッテを付けた胴付き仕掛けの先に重たいオモリを付け仕掛けを海に投げ込み巻き上げ釣るというよりは巻き上げる釣り方が主流でした。これはこれで数釣りができるので楽しい釣りかもしれません。しかし漁に近い釣り方であることは否めずこれに対しライトタックルでスッテに命を吹き込み誘いをかけ1杯のイカとの駆け引きを楽しむ釣りがイカメタルです。
誘い方のバリエーションを駆使し、スッテを変えあの手この手でイカにアピールし、イカからのファーストコンタクトを呼び寄せイカがスッテを抱いてきたときに間髪入れずに掛けあわせる釣り、これこそがイカメタルの魅力です。胴付き仕掛けのイカ釣りからイカメタルにシフトされるご年配のアングラーも珍しくなく老若男女問わず初心者でも簡単に手軽に始められるイカメタル、ぜひ誘い方をマスターしてイカメタルを始めてみてはいかがでしょう。