イカメタル

Contents
  1. イカメタルの誘いに魅せられた僕が毎週越前海岸へ通うようになるまで
  2. 人気沸騰のイカメタルって何?
  3. イカメタルの誘いに魅せられたわけ
  4. スローな誘いでイカを乗せてみよう
  5. クイックな誘いでイカを掛けてみよう
  6. 進化したイカメタル、メタルティップランでイカを釣りまくろう
  7. 女性アングラーにも大人気!誰でも楽しめるのがイカメタル
  8. 釣ったイカは新鮮な状態で持ち帰り美味しくいただこう
  9. イカメタルの誘いに魅せられ通うようになった越前海岸

イカメタルの誘いに魅せられた僕が毎週越前海岸へ通うようになるまで

人気沸騰のイカメタルって何?

イカメタルの概要

イカ釣りといえば電動リールに何本もの針を付けた仕掛けの先に重たいシンカーを結び、海に投げ込みただ巻いて掛かったイカを巻き上げるイメージが強く、釣りっていうより漁って感じで楽しいの?って思う方もいらっしゃると思います。
そんなイカ釣りのイメージを払拭し、ライトタックルのシンプルな仕掛けで1杯のイカとの駆け引きを楽しみながら釣るスタイルが近年人気沸騰中のイカメタルです。
竿先に出るわずかなアタリイカパンチをとらえ、そこでヒットせずともイカは果敢にスッテ(イカを釣るルアー)にアタックしてきます。
この1杯のイカとの勝負がイカメタルファンを虜にさせている最大の理由といっても過言ではないでしょう。
対象とされるイカはケンサキイカスルメイカヤリイカなどのツツイカ類でゲーム性も高く、何より初心者でも手軽に釣ることができてホントに楽しい!それがイカメタルなんです。
夏場でも夜釣りなので日焼けの心配はご無用!女性アングラーのイカメタルファンも多く、フィールドに行けば必ずと言っていいほど女性アングラーに出会います。

イカメタルはどんな釣り?

夕刻から船で沖へ出て集魚灯と呼ばれるライトを照らし、ライトに集まってきたベイト(小魚)を意識したイカに誘いを掛けながら狙う釣りになります。またオールナイトで釣る深夜便もあります。

福井県のイカ釣り船の例

出航の瞬間はまさに癒しの空間で普段のストレスが嘘のように心ときめきます。

イカメタル 出航の瞬間

タックルは6ft前後のイカメタル専用のロッドにカウンター付きのベイトリールをセッティングし、仕掛けはPEライン0.6号前後にショックリーダーを結びそのまま鉛スッテを一つつけるタイプやオバマリグと呼ばれる上に軽い浮スッテ、下に鉛スッテを付けた2段仕掛けのタイプのものがあり昨今では後者が主流になります。

イカメタルに使用する鉛スッテと浮きスッテ
イカメタルの竿になります。

スッテの重さやカラーも様々で色々と考えながらチョイスするのも楽しみの一つです。

鉛スッテと浮きスッテ

イカメタルはいつから始まるの?

イカメタルは5月のゴールデンウイーク頃にムギイカと呼ばれるスルメイカの若イカが釣れ出し、その後梅雨明けの初夏からケンサキイカにシフトします。
8月にベストシーズンを迎え9月一杯までが基本的なイカメタルシーズンですが、2018年は秋から晩秋にかけても釣れ続け、メタボなジャンボケンサキイカがアングラーを楽しませてくれました。

昨年11月に釣れたジャンボケンサキイカ

その後、冬に入るとヤリイカが釣れ始め、ケンサキイカ、スルメイカと共に3種のイカが狙えるようになります。

イカメタルはどこで釣るの?

イカメタルは九州から鳥取、北陸にかけての日本海、太平洋側では和歌山、三重から関東地方まで幅広く釣ることができます。特に北陸地方の福井県越前市ではベストシーズンになると国道305号線から煌々と灯されるイカ釣り船、通称夜焚き船が見えることから漁火街道と呼ばれ夏の風物詩としても有名です。

今年の夏 越前海岸の漁火

イカメタルの誘いに魅せられたわけ

イカメタルの誘いは魅力がたっぷり

イカメタルの基本的な誘いはワンピッチジャークからのしゃくり上げからゆっくりとテンションをかけたまま落としていくテンションフォールやしゃくり上げた後刀を振り下ろすようにロッドを倒してスッテをフリーに落とすフリーフォールになります。この時にフッとラインがふけたり(ゆるんだり)クッと引き込んだりするアタリがイカパンチです。このイカパンチを感じ取るのがイカメタルの誘いの魅力で何もかも忘れて没頭してしまいます。

イカも誘いに魅せられる?

集魚灯に集まった小魚を意識したイカは不自然な動きをするスッテを見つけて近寄ってきます。上下に誘われたイカはスッテの動きが止まった瞬間にたまらずスッテを抱いてきます。イカのほうもスッテに誘われその魅力に取りつかれているわけですね。そしてここで掛からなくてもイカは何度もイカパンチを繰り返します。
リングに上がったハードパンチャーと化したイカとの戦いのゴングが鳴らされアングラーも負けじと勝負を挑みます。心躍る瞬間です。

イカメタルの実釣風景

スローな誘いでイカを乗せてみよう

スローな誘いでイカパンチ

イカの誘い方にはスローな誘いとクイックな誘いがあります。まずスローな誘いは胴から曲がる柔らかいロッドを使い、スッテの重さでグーンと曲がった穂先を浮きのように見立ててアタリを取ります。ヘラブナ釣りの経験がある方はよくご存じだと思いますが海面に突き刺さるようにして曲がっている穂先をヘラ浮きに例えるイメージです。

そして軽くワンピッチジャークしてテンションフォールからピタっと止めてアタリを待ちます。このピタっと止めることがコツでそこからはなるべく動かさずじっとステイさせてアタリを待つのです。止めていても海流でスッテはわずかに動くのでイカが興味を示すわけですね!そしてここからドキドキタイムが始まります。

乗らなくてもイカは見つめてくるんです

止めたスッテにイカが興味を示した後は待ちに待ったイカパンチがあります。
さあ、ゴングが鳴りました!このイカのファーストタッチで掛ければ1Rノックアウト!しかし自然界で鍛え上げられたイカも易々とノックアウトは許しません。ファーストタッチで掛からなくてもそのままリールを巻くことなくフォールさせれば第2Rのゴングが鳴ります。穂先に集中してイカパンチがあれば間髪入れずにフッキングして今度こそKOに持ち込みましょう!

クイックな誘いでイカを掛けてみよう

アップテンポでクイックに誘えばイカパンチ

スローテンポから打って変わってアップテンポでクイックにイカを誘うには先調子の操作性に優れたロッドを使用します。イカがいるタナを探り当てたらそのタナより少し深い位置から激しいジャークを繰り返して波動を起こしイカを誘います。

イカからのファーストコンタクトで掛ければ勝ったも同然

この誘いに反応するイカかはほとんどの場合リアクションバイトでまるで猫が驚いてパンチを繰り出すようにスッテにアタックしてきます。ここでも間髪入れずフッキングに持ち込みますが掛からなくても第2Rへ持ち込めばいいでしょう。イカのいるタナが目まぐるしく動く時や活性が高いときはアップテンポな釣りが数を伸ばすコツです。

生簀で泳ぐ釣ったイカ

進化したイカメタル、メタルティップランでイカを釣りまくろう

乗せるから掛けるイカメタルへ進化

近年のイカメタルではスローな誘い=乗せのイカメタルクイックな誘い=掛けのイカメタルの2極化が進んできています。そして徐々にスローな乗せからクイックな掛けへと進化してきています。各メーカーからも操作のしやすいショートロッドが競って発売され感度を重視した金属穂先が搭載されるなどイカメタルタックルの進化が止まりません。

2020年のイカメタルのトレンド=メタルティップラン

そして2019年春、三重の釣りブランド、オーパデザイン・クレイジーオーシャンから掛けのイカメタルの進化系メタルティップランが満を持してリリースされました。僕も2019年のムギイカシーズンから使用していますがそのアタリの出方は群を抜いていて何度も竿頭(船中トップ)になりました。
釣り方は関東のマルイカ釣法が取り入れられており、専用の5ftのショートロッドオーシャンスピアを使い、スッテをイカに見せて追わせて止めた瞬間に掛け合わせていくアップテンポでダイナミックな進化系イカメタルの釣りになります。

メタルティップラン専用ロッド「オーシャンスピア」で釣ったイカ

アクションの基本はその名の通り船からのエギング、ティップランと同様で8~10回程度ワンピッチジャークを繰り返し、ピタっと止めた瞬間にアタリを取り間髪入れずにフッキングに持ち込みます。ここで掛からなくてもロッドを激しく小刻みに動かすシェイクを繰り返し、再びピタっと止めるとイカもたまらずスッテを抱いてきます。
乗せるから掛けるへ進化したイカメタルの新釣方はこれからますます目が離せないでしょう。

進化系イカメタル:メタルティップラン

合わせて読みたい:メタルティップランの全て

参考note:メタルティップランを10倍楽しむ方法

イカメタルはタナが大切

ケンサキイカは集魚灯に集まった小魚を意識してタナ(イカがいる層)を目まぐるしく変えてきます。
なのでイカが釣れたタナを共有しあうことがすごく大切でグループで釣行した時などは水深何メートルでアタリがあったのかを聞いたり教えてあげることが釣果アップにつながります。
また、簡易的な魚群探知機 探見丸がイカメタルでは有効なアイテムです。船の親機から子機へと無線で魚探映像が発信されスマートホンのアプリからも見ることが可能なので、探見丸を搭載している船に乗るときにはおススメのアイテムです。

SHIMANO:探見丸と釣りに行こう

女性アングラーにも大人気!誰でも楽しめるのがイカメタル

初心者や女性アングラーにも人気沸騰のイカメタル

初心者の方や、女性アングラーでも誘い方のコツさえつかめば簡単にイカを釣ることができる釣り方がイカメタルと言っても過言ではありません。
先日も初心者で女性アングラーに初アテンドし、イカメタルで初めてイカを釣ってもらい大喜び!
その笑顔に癒されました。

老若男女!誰でも楽しめる釣りがイカメタル

2019年8月後半に福井県おおい町で開催されたイカメタル釣り大会では総勢130名を超えるイカメタリストが集結し、懇親を深め、釣ったイカの数で競ったのですが、優勝したのはなんと女性アングラーでした。まさに老若男女が楽しめるイカメタルを証明する結果となりました。

イカメタル大会表彰式
今年も開催予定・満員御礼となっています。

参考TSURINEWS執筆記事:イカメタル大会出場のススメ 楽しくスキルアップのチャンス!

釣ったイカは新鮮な状態で持ち帰り美味しくいただこう

イカを新鮮に持ち帰る方法とは

せっかく釣ったイカなので新鮮に持ち帰りたいですよね!単純にジップロック等に入れては墨だらけになって見栄えもよくないし新鮮さも保たれません。そこで登場したのがイカ専用トレーです。
各メーカーからもイカ専用トレーが発売されまさにトレー商戦真っ盛りと言った感じでしょうか。メーカーのトレーを使うのもいいですが、システムバッドなどでも対応できます。トレーやシステムバッドにイカが折り重ならないように並べるのがポイントです。

専用イカトレーに並べたイカ

更に新鮮さを保つアイテムとしておすすめするのがフレッシュマスターと呼ばれる食品用キッチンペーパーです。2重構造になっていて、水分を吸いすぎず、イカ墨を含む余分なドリップのみを吸い取るのでイカが渇くこともなく適度に潤いが保たれ持ち帰ったイカはまるで生きているかのように新鮮そのものです。

システムバッドに敷いたフレッシュマスターに並べた新鮮なイカ

参考TSURINEWS執筆記事:イカの鮮度を保つワンランク上の持ち帰り方法 トレー『+α』が大事!

釣り人の特権、イカの沖漬けを簡単に作ってみよう

釣り人の特権といえば釣った獲物をおいしくいただけることに他なりません。そしてケンサキイカなどのつつイカ類は沖漬けにすることが可能です。
以前はだし醤油やめんつゆを使うことが多かったのですが、近年はイカの沖漬け専用のお醤油が発売されていて誰でも簡単に美味しい沖漬けを作ることができます。
船上に沖付け醤油を持ち込み、タッパーやジップロック等に釣ったイカを入れ、さらに沖付け醤油を投入すればイカが醤油を吸い込んで全身に醤油がいきわたり美味しい沖漬けの完成です。
ポイントはイカが醤油を吸い込むとともにイカ墨を吐きますので持ち帰った後は一度つけた醤油を捨てて新しい醤油を入れることできれいな沖漬けになります。そのまま冷蔵庫などで寝かせ食べるときに盛り付けすれば完成です。余ったら小分けにして冷凍保存すると良いでしょう。

イカの沖漬け

また、持ち帰ったイカを後から沖漬けにする方法もあります。この場合は捌いたイカを適当な大きさに予め切ってから漬けます。生きたイカが醤油を吸い込む勢いまではいきませんが、適度に味が染み、美味しい沖漬けになります。

持ち帰ったイカを容器に入れ専用醤油を入れたところ

スルメイカはアニサキスに要注意

スルメイカはアニサキスと呼ばれる寄生虫に注意が必要です。お刺身など生で食べるときにアニサキスに気づかず食べてしまうと食中毒など人体に影響が出て大変なことになります。これを避けるためには目視で確認するかマイナス20度以下で24時間以上冷凍、または70度以上で加熱することが有効とされています。
ケンサキイカやムギイカ(スルメイカの若イカ)には寄生しないといわれていますがまれに例外があるので念のため注意をしたほうが良いでしょう。

イカメタルの誘いに魅せられ通うようになった越前海岸

イカメタルに魅せられわくわくが止まらない

僕がイカメタルを始めたころはティップランのシーズンオフ期間の春~夏にかけて同じくティップラン用のタックルを使い遊び程度にやっていました。
当時は三重県に通い、そのころのタックルは汎用性が高く、単純に柔らかいロッドでリールもカウンターがついていればいいって感じでした。
しかしやりこんでいくたびにイカのアタリをもっと取りたい、イカからのファーストタッチで掛けたい、何より誘っているときのわくわく感が脳裏から離れず今では年中イカメタルを楽しんでいます。
イカメタルはスッテを落とせば待ってましたとばかりに延々と釣れ続くこともあればタナを目まぐるしく変えいくら誘っても触ってこないこともあります。
前者も数釣りで楽しめますが、釣れない時こそどうやったら釣れるのか?を考え抜いて選んだ誘い方でイカからのファーストコンタクトがあった時の何とも言えない感覚が僕がイカメタルにハマっている最大の理由です。

イカメタルの聖地、越前海岸って

数年前の夏、釣友に誘われ福井県は越前、茱崎漁港から出船している船宿と出会いました。
越前海岸は冒頭でもご紹介しましたが、イカメタルに限らず漁火を灯したイカ釣り船が海上を彩っていてその光景はまさにイカの聖地といっても過言ではないでしょう。

茱崎の漁火

風光明媚な越前海岸を通り夕刻に出船する半夜便から見る夕日はまさに絶景で船に乗っているだけで心癒されます。

イカメタル船から見る夕陽

そんな茱崎漁港から出船する船宿に集結するイカメタリストは半端なくシーズンになると平日であろうがなかろうがお気に入りのイカメタルタックルにイカトレーを何枚も重ねたクーラーボックスを片手に通われています。
今では現地でお会いするイカメタルの誘いに魅せられた同志とも友達になり互いにリスペクトしあい、僕もたまらず毎週のように越前海岸へと足を運んでいます。

皆さんもぜひ漁火街道から見える夜焚船に乗ってイカメタルを楽しんでみてはいかがでしょう!

船宿:ディープオーシャン

茱崎の船宿 ディープオーシャン